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30代は大人の10代

多感な30代が空想や妄想を棚卸しするためのブログ

製品やサービスのPRで最も多い過ちは、「目的」と「手段」の取り違えである。

 今年、AppleWatchを妻へのクリスマスプレゼントにしようと考えている。私の妻は新しいもの好きで、ソフトバンクの発売したPepperを見たときに、憧れを抱いていることを語っていたほどで、AppleWatchのプレゼント計画についても喜んでくれた。(Pepperはさすがに高価なので、今は購入予定はない。)

 

 私自身は時間の確認はiphoneでしているし、腕に重いものがあるのが嫌なので、腕時計をしない。そのため購買知識がなく、周囲の腕時計好きにAppleWatchについてヒアリングをかけているのだが、返ってくる意見の多数が「AppleWatchの機能って必要ですか?」「何が出来るんですか?」と否定的なものであった。

 AppleのWebサイトで見る限りは、iPhoneアプリの簡易利用・遠隔操作やヘルスケア関連の機能が充実しているように見受けられるので、それを話すと「ふーん。」と興味なさそうにリアクションされる。

 その結果、私はAppleWatchの購入をためらっているかといえば、全くもって意思は揺れていないのだが、あまりにもAppleWatchに対する否定的なリアクションが多いため、その現象について少し考えてみた。

 

 私がヒアリングした人たちの多くは、そもそも私が腕時計をつけていないことについて「何でつけないんですか?」と理由を求めてくるのだが、「必要ないから・・・。」と元も子もない回答をすると驚かれた。決まって「時間はどうやって確認するんですか?」「商談中に携帯の画面を見るんですか?」と追撃されるので、「相手の腕時計を見る」「iphoneの画面を見る」など薙ぎ払っていると、最終的には「腕時計は男の唯一の装飾品ですよ!」「腕時計があることで時間にきっちりしていることをアピールするんですよ!」など、腕時計の付加価値アピールが始まる。

 私は腕時計をつけないが、腕時計という製品の「使用機能」と「貴重機能」の両者を十分に理解・評価しているが、それが解かっていないような言い方をされるので困ってしまう。現在、腕時計の市場価値は「貴重機能」にかなりの重きが置かれているように思うが、腕時計ユーザーの最終的なアピールはやはり「貴重機能」であることが多い。

 

 だったら、「AppleWatchの貴重機能を認めてあげたらいいのに・・・」と、思う。 AppleのWEBサイトでは当然のように使用機能と貴重機能をそれぞれ区別してPRされているのだ。

 

 話は戻るが、iPhoneアプリの簡易利用・遠隔操作やヘルスケア関連などの使用機能は手段であり、その目的は人それぞれである。アクティビティの定量化に喜びを感じる人、最新のガジェットに喜びを感じる人、まだ少数派な腕時計をつけている希少価値に喜びを感じる人。

 製品やサービスのPRで最も多い過ちは、「目的」と「手段(機能)」を消費者が取り違えてしまうことである。

 しかし、もっとも悪質なのは、その製品を提供する企業自身がその過ちを犯し、その自覚がない事が多発してしまっていることである。